引きこもりですが、守ることだけは最強です!

その人はそう言って笑顔を消す。

やっぱり変な人だった、と私がその人から離れようと後ずさる。

でも、いつの間にか後ろにいた人にぶつかっちゃって逃げれなかった。

その人は、後ろにいた人に命令した。


『バレちゃったから、もう能力使っていいよ』


後ろにいた人は、すぐに能力を使った。

私は慌てて逃げようとしたけど、手遅れだった。

後ろにいた人が何かをつぶやいた途端、頭に霧がかかったようにぼーっとしてきた。

そこからのことはあまり覚えてない。

ただ、そこから暗くて狭いところに連れて行かれて、閉じ込められたことは覚えてる。

そこに誰かが来て、助けてくれた……ような気がする。

意識がはっきりとした時にはもう家にいて、家族のみんなが心配したと泣きながら言っていた。

怖くてあまり思い出してこなかったけど……今思えば、これが能力を使った事件ってやつだったのかなぁ。

まぁそこから家から出ることがなくなって、引きこもりになった。

能力も芽生えたし……

能力は自分の心からの願いが形になったものってお母さんが言ってたけど、本当にそうだと思う。

あの事件のせいで、自分を守りたいって心から願うようになったから。

……でも、そろそろ外に結界なしで出てもいいはず。

怖がってばかりじゃ何もできないし……ちょっとずつ、結界なしでも大丈夫なようにしていこう。

そう気合を入れて、立ち上がる。

しかし、震えていたからか転けそうになってしまった。