引きこもりですが、守ることだけは最強です!

青雲くんはそう言って、顔を背ける。

そんな青雲くんを見て、黄瀬くんは「まぁいいか」と呟く。


「そんなことより、今からご飯にしよっ! お出迎えパーティー!」

「え、昨日もやりましたよね……?」

「あれはここで暮らすお祝いパーティーだろ? 今日のはお出迎えパーティーだ!」


パ、パーティー!?

そんな、話すだけでも結構疲れているのに!?

私が軽く絶望していると、青雲くんが席を立って部屋から出ていく。


「あ〜! ちょっと朔夜っ、待ってよ〜っ!」

「亜輝!」


そんな青雲くんを追って、桃園くんも部屋から出ていく。

赤羽くんは桃園くんを止めようとしたけど、聞こえなかったみたいで戻ってくることはなかった。


「ごめんね、藍音さん。パーティーはできなさそうだ」

「あ、別にいいですよっ……! 私、部屋に戻りますね?」

「うん、またね」


黄瀬くんに見送られて、部屋を出る。

そのまま階段を登っていくと、上から桃園くんが降りてきた。

桃園くんは私を見つけると、可愛らしい笑顔で駆け寄ってくる。