引きこもりですが、守ることだけは最強です!

「ど、どうしましたか?」

「ここの住んでいる人を紹介しようと思ってね。リビングに来てくれるかな?」

「わかりました……」


頷いて、優しそうな男の子についていく。

どんな人がいるんだろう……女の子も、もちろんいるよね?

ここの入ってから男の子にしか会っていないので、ちょっと不安だ。

不安になりながら、一階のリビングに着いた。

優しそうな男の子が扉を開けて、中に入る。

私も続いて入ると、そこには男の子しかいなかった。

な、なんで?

一人くらい女の子がいてもいいでしょ?

流石に男の子に囲まれていつも通りに生活できるほど、私の心は強くないよ?

男の子しかいないってわかってたなら、絶対ここには来なかったのに。

混乱している私を放って、優しそうな男の子が男の子たちに声をかける。


「新しい同居人を連れてきたよ」

「えぇ〜、女の子なのっ?」

「じ、自己紹介したほうがいいんじゃないでしょうか……」

「ああ、そうだな!」


可愛い男の子、真面目そうな男の子、元気な男の子。

さっき荷物を持ってくれたクールな男の子もいる。

クールな男の子は私の方をチラリとみると、すぐに視線を逸らす。

そんなクールな男の子を無視して、優しそうな男の子が自己紹介をする。