引きこもりですが、守ることだけは最強です!

「お二人ですか?」

「はいっ」

「では、いってらっしゃいませ」


さっくんと一緒に観覧車に乗り込む。

青と紫色の、ちょっとクールなゴンドラだ。

ちょっとずつ地面が遠くなっていって、景色が見渡せるようになる。


「わぁ……! すごい高いねっ!」

「ああ」


さっくんははしゃいでる私をみて、楽しそうにしている。

観覧車の噂なんてすっかり忘れて、遊園地を見下ろしていた。

そんな私に、さっくんが真剣そうな声色で話しかける。


「……藍音」

「どうしたの?」


私が問い返すと、さっくんは一回深呼吸して、真剣な目でこっちを見た。


「……俺は、もう藍音が誘拐されてほしくない」


真剣な目にドキリとしていると、さっくんは下を向いてちょっと苦しそうにいった。

私も……と言おうとするけど、さっくんが言葉を続ける。