夏休みの自由課題について

どれだけ高価なクリームをぬっても、マッサージを頼んでも、年齢には勝てない。
最近では目じりのシワが気になりはじめて仕方がなかった。

そんな中、まだ10代後半のマスコちゃんの存在がだんだんと疎ましく感じられるようになってきた。

できればこの屋敷から出ていかせたい。
美しい女なんてこの屋敷には必要ない。
そう思っていたが、マスコちゃんは主人のお気に入りであり、夫人が勝手に解雇することは許されなかった。

せめてあの女がひどいミスをしてくれれば、それを言い訳に屋敷から追い出すこともできるのに。

そう思って夫人は目を光らせていたけれど、マスコちゃんの働きっぷりには文句のつけようがなかった。