夏休みの自由課題について

岸から釣りを続けているこうちゃんへ向けてそういうと、こうちゃんがうらやましそうな表情を浮かべた。

『こっちに来て一緒にやる?』

そう声をかけると一瞬喜んだ表情を浮かべたこうちゃんだけど、次の瞬間には真っ青になって固まっていた。

『こうちゃん、どうした?』

いつもはあんなににぎやかなこうちゃんが黙りこくり、一点を見つめている。

その視線を追いかけてみるとどうも自分の足物へ向かっているみたいだ。
一体なんだろう?

そう思って僕も自分の足元へと視線を落としたそのときだった。
水面の中に浮かぶ顔と視線がぶつかった。