夏休みの自由課題について

鳥原さんの両親も、そのまた両親もずっと●●村に暮らしているそうなので、この村での昔話をよく聞いて育ったと聞いたこともありました。

まさしく今回の課題に最適な人物だと判断したんです。
「やぁ千恵美ちゃん、夏休みは楽しんでいるかい?」

鳥原さんは広いリビングに通してくれたあと、冷たいカルピスを出して暮れました。
私はストローでそれを吸い上げながらチラチラと部屋の中を見まわしました。

重厚感のある黒いソファに大理石のテーブル。

天井に箱ぶりながらシャンデリアが下がっていて、この場にいるだけで緊張してきてしまいました。
「はい。楽しいです」