母親は口元を押さえて、倒れそうになる程に震える体も必死に押さえた。 信じられなかった。 あの人々を恐怖に陥れるギラギラと暗闇に光る目を 人々に晒すように 眼帯が取れていた。 "今日の夕方入ったばかりなんだぜ? ここの店のガキが連れてきたんだってよぉ 珍しいよなぁ 赤い目だぜ…?" 母親は、右目が血まみれになって、左目だけが爛々と光っている我が子を 青ざめて見る事しか 出来なかった