「エリシア様!」
翌日。バンッ!とエリシアの部屋のドアが大きく開かれる。エリシアの部屋に入ったゼインの目の前には、エリシアとその隣に見知らぬ騎士が立っていた。
「ゼイン」
「どういうことですか!?俺を専属護衛騎士から外したって!?この男が新しい護衛騎士ですか?どうして!?」
「ゼイン、ごめんなさい。でも、これがあなたのためだと思ったの」
「は?俺のため?……ふざけるな」
ゼインは怒りをあらわにしながらエリシアの横にいる若い騎士の腕を掴み、ドアの外に放り投げた。
「俺はエリシア様と二人きりで話がある。お前は元いた場所に帰れ。ここはお前のいる場所じゃない」
「え、あ、あの!?」
驚いている若い騎士を睨みつけ、バタン!と大きな音をたててドアを閉めると、ゼインはエリシアの目の前に来てエリシアを睨みつける。
「説明してください。俺はもう用済みですか。エリシア様には必要ない男ですか」
「……ごめんなさい。でも、あなたに言ったら絶対に納得してくれないと思って」
「当たり前だ。納得なんてできるわけないでしょう。昨日の貴族たちの話のせいですか?言いましたよね、俺はあなたの側を離れるつもりはない、あなたを一生かけて守ると。こんなことされてむしろ不愉快だ」
ゼインの言葉に、エリシアの瞳は悲し気に揺れる。
(怒るだろうとは思ったけど、こんなに怒るなんて……でも、ちゃんとわかってほしい)
「……あなたは私の元にいるべきじゃないわ。私なんかの側にいても、幸せになれない。あなたには、もっとふさわしい素敵なご令嬢がいるはずよ。騎士としてだって、こんなどうしようもない聖女の護衛をするより、もっとふさわしい任務があるはずだもの。あなたをこんなところに縛り付けておきたくない」
エリシアの言葉に、ゼインは両目を大きく見開いた。そして、すぐに目が据わり、エリシアの両肩を掴んでエリシアを壁に抑えつける。
翌日。バンッ!とエリシアの部屋のドアが大きく開かれる。エリシアの部屋に入ったゼインの目の前には、エリシアとその隣に見知らぬ騎士が立っていた。
「ゼイン」
「どういうことですか!?俺を専属護衛騎士から外したって!?この男が新しい護衛騎士ですか?どうして!?」
「ゼイン、ごめんなさい。でも、これがあなたのためだと思ったの」
「は?俺のため?……ふざけるな」
ゼインは怒りをあらわにしながらエリシアの横にいる若い騎士の腕を掴み、ドアの外に放り投げた。
「俺はエリシア様と二人きりで話がある。お前は元いた場所に帰れ。ここはお前のいる場所じゃない」
「え、あ、あの!?」
驚いている若い騎士を睨みつけ、バタン!と大きな音をたててドアを閉めると、ゼインはエリシアの目の前に来てエリシアを睨みつける。
「説明してください。俺はもう用済みですか。エリシア様には必要ない男ですか」
「……ごめんなさい。でも、あなたに言ったら絶対に納得してくれないと思って」
「当たり前だ。納得なんてできるわけないでしょう。昨日の貴族たちの話のせいですか?言いましたよね、俺はあなたの側を離れるつもりはない、あなたを一生かけて守ると。こんなことされてむしろ不愉快だ」
ゼインの言葉に、エリシアの瞳は悲し気に揺れる。
(怒るだろうとは思ったけど、こんなに怒るなんて……でも、ちゃんとわかってほしい)
「……あなたは私の元にいるべきじゃないわ。私なんかの側にいても、幸せになれない。あなたには、もっとふさわしい素敵なご令嬢がいるはずよ。騎士としてだって、こんなどうしようもない聖女の護衛をするより、もっとふさわしい任務があるはずだもの。あなたをこんなところに縛り付けておきたくない」
エリシアの言葉に、ゼインは両目を大きく見開いた。そして、すぐに目が据わり、エリシアの両肩を掴んでエリシアを壁に抑えつける。



