「俺を護衛騎士から解任しようとした日、若い騎士がいましたけど……あの騎士はあの日の朝、俺のようにエリシア様を起こしにきたのですか?」
「え?あの騎士は朝はまだここには来ていなかったわ。朝起こしに来てくれたのは王城のメイドよ。さすがに初日からこんなダメな姿を見せるのはひどすぎるしかわいそうだもの」
エリシアがそう言うと、ゼインはまたにっこりと微笑んだ。
「それならよかった。あの騎士の両目を潰すことにならなくてよかったですよ」
「……ええ!?」
「そりゃそうでしょう。あなたのそんな無防備な姿を見れるのは、俺だけなんですから。俺以外に見る男がいれば、その男の両目は潰します」
(つ、潰すの!?いや、冗談よね、冗談。さすがにゼインだってそこまでは……いや、しそうだけど)
驚くエリシアの片手をそっと掴み、手の甲に小さくキスをするとゼインは妖艶に微笑んだ。
「俺の気持ちがこんなに重いとは思いませんでしたか?でも、これがあなたへの俺の気持ちです。ずっと隠さなければいけないと思っていましたが、もう隠さなくてもいいですよね。エリシア様も俺を思ってくれているし、何より俺たちはいずれ結婚するんですから」
ゼインは嬉しそうにエリシアを見つめる。若草色の美しい瞳は、見つめ返せばトロリと溶けてしまいそうなほどの熱を持っていた。
「俺からはもう逃げられませんよ。俺を手放そうなんて二度と思わせません。覚悟していてくださいね」
そう言って、ゼインはまた妖艶に微笑んだ。
「え?あの騎士は朝はまだここには来ていなかったわ。朝起こしに来てくれたのは王城のメイドよ。さすがに初日からこんなダメな姿を見せるのはひどすぎるしかわいそうだもの」
エリシアがそう言うと、ゼインはまたにっこりと微笑んだ。
「それならよかった。あの騎士の両目を潰すことにならなくてよかったですよ」
「……ええ!?」
「そりゃそうでしょう。あなたのそんな無防備な姿を見れるのは、俺だけなんですから。俺以外に見る男がいれば、その男の両目は潰します」
(つ、潰すの!?いや、冗談よね、冗談。さすがにゼインだってそこまでは……いや、しそうだけど)
驚くエリシアの片手をそっと掴み、手の甲に小さくキスをするとゼインは妖艶に微笑んだ。
「俺の気持ちがこんなに重いとは思いませんでしたか?でも、これがあなたへの俺の気持ちです。ずっと隠さなければいけないと思っていましたが、もう隠さなくてもいいですよね。エリシア様も俺を思ってくれているし、何より俺たちはいずれ結婚するんですから」
ゼインは嬉しそうにエリシアを見つめる。若草色の美しい瞳は、見つめ返せばトロリと溶けてしまいそうなほどの熱を持っていた。
「俺からはもう逃げられませんよ。俺を手放そうなんて二度と思わせません。覚悟していてくださいね」
そう言って、ゼインはまた妖艶に微笑んだ。



