かりそめ婚は突然に 〜摩天楼Love Story〜

退院すると当然のことながら、病院の二十四時間体制のケアはなくなるので、サポートチームの役割は多岐に渡るようになった。

そして誰もが、持っている知恵や労力や時間を出し合ってサポートに努めた。
妙な言い方だけど、わたしとしては学ばされること感心させられることばかりだった。

会社でバックオフィスを担当しているシャーリーは業務スキルを活かして、保険会社や病院の経理部との交渉をサポートしている。
週二回自宅のハウスキーピングサービスを頼んでいるリタは、そのうち一回を先生夫妻のアパートに行ってもらうように変更したという。
自身が看護師であるサラは入浴介助ができる。
スーザンは先生の自宅近くの美容院を回って、洗髪だけ引き受けてくれる店を探した。
インストラクター仲間は、筋肉が固まらないようにマッサージをしてくれるという。

その他、通院のために車を出す人、わたしのように簡単に食べられるものを差し入れしたり家事を手伝ったり雑用を引き受ける人、と協力の形も種類もさまざまだ。