「だからその前に———夕飯にしよう」
あ、そうだった。
腹が減っては戦はできぬだ、透さんはそう言って表情をゆるめた。
黒酢酢豚は我ながらなかなかの出来栄えだった。話をしている間に、下味がいい具合になじんだのかもしれない。
夕食をお腹におさめた後、透さんはおもむろにスマホで櫂さんに電話をかけた。
キッチンで洗い物をしていたわたしの耳には、透さんの毅然とした声だけが聞こえてきた。
「…兄として、お前に決闘を申し込む」
け、決闘!?
あ、そうだった。
腹が減っては戦はできぬだ、透さんはそう言って表情をゆるめた。
黒酢酢豚は我ながらなかなかの出来栄えだった。話をしている間に、下味がいい具合になじんだのかもしれない。
夕食をお腹におさめた後、透さんはおもむろにスマホで櫂さんに電話をかけた。
キッチンで洗い物をしていたわたしの耳には、透さんの毅然とした声だけが聞こえてきた。
「…兄として、お前に決闘を申し込む」
け、決闘!?


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)