地下鉄でグランドセントラルステーションに向かった。
道中の会話は、日本に比べると海産物を食べる機会が少ないとか、そんなとりとめのない内容だった。
ニューヨークの玄関口にしてランドマークであるグランドセントラルステーション。
その構内に老舗のオイスターバーがある。
立地と知名度から連日大にぎわいで、わたしたちが入ったときも店内は客であふれていた。
それでもコの字型のカウンターに二つ並んで空いている席を見つけることができた。
カウンターの内側から、ウエイトレスがメニューを渡してくれる。
「Thank you」
櫂さんが微笑んで受け取ると、彼女の口元から白い歯がこぼれた。
そんなところに透さんとの違いを見る。
透さんは自分の容姿やそれが人に与える効果を自覚はしていても、ただそれだけだ。なんというか無頓着なのだ。
それは大した問題ではないというのが彼の考えのようだ。
だけれど櫂さんはまるで呼吸するように周囲に魅力を振りまいている。それが自分の役目だとでもいうように。
道中の会話は、日本に比べると海産物を食べる機会が少ないとか、そんなとりとめのない内容だった。
ニューヨークの玄関口にしてランドマークであるグランドセントラルステーション。
その構内に老舗のオイスターバーがある。
立地と知名度から連日大にぎわいで、わたしたちが入ったときも店内は客であふれていた。
それでもコの字型のカウンターに二つ並んで空いている席を見つけることができた。
カウンターの内側から、ウエイトレスがメニューを渡してくれる。
「Thank you」
櫂さんが微笑んで受け取ると、彼女の口元から白い歯がこぼれた。
そんなところに透さんとの違いを見る。
透さんは自分の容姿やそれが人に与える効果を自覚はしていても、ただそれだけだ。なんというか無頓着なのだ。
それは大した問題ではないというのが彼の考えのようだ。
だけれど櫂さんはまるで呼吸するように周囲に魅力を振りまいている。それが自分の役目だとでもいうように。


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)