私、悪役令嬢なんですが

数日後。




「ロゼット様。お食事の準備が整いました」

「ありがとう!今行くわ」



「本当だ‥ロゼット様お礼を言うようになってる」
「やっぱり嘘じゃないのかなぁ‥」
「でもねぇ」


なんていう侍女やメイドの言葉が聞こえる。


この数日で少し、少しだけど打ち解けられたメイドもいる。


そして思ったよりもサードとは仲良くなれた。





「ロゼット様ぁ!お茶しましょ!」

この子はアイラ、私の専属侍女だ。

可愛くて優しくてすぐ私と馴染んでくれた。

「ーーー笑ーー?」

「ーーー!ーーーーーー笑」


毎日たくさん会話をして、まるで瑠璃みたいだなと思った。

瑠璃みたいに明るいとてもいい子。


少しだけ私の心の支えになっていた。



湯浴みの前。
メイドが言った。
「ロゼット様‥本当に変わられましたね」


「‥そうね、でも前までが可笑しかったと思うの
だって上に立つ人間は人を思いやれる人じゃないと‥ね?」


「‥そうですね
 私も今のロゼット様は好きです」

私も他の人に受け入れられ始めている。

みんな優しいなぁ。