私、悪役令嬢なんですが

まさか日常生活にも支障が出るほどとは‥。

もはやすごいと思う。

とりあえず私はベットから降りようとおもい、体を上げる。

「痛っ!」

どうやらベットの上にあった何かを踏んでしまったようだ。

「‥申し訳ございません」
「なぜ謝るの?」

そういうと頭を下げていた執事が顔をあげる。

ーー絶対気のせいじゃない。

すごく見覚えのある顔だ。

そう彼は、サード・ルータクト。

君恋の攻略対象者。攻略は地味に大変だったかな‥?

確かロゼットに嫌な思いをさせられてきたうちの1人だ。

後ろを見るとメイドたちも震えている。


ロゼットにこんなにたくさんの人が怯えて、傷ついている。