○大学、外に模擬店が立ち並ぶ
美琴(大学祭初日の今日は、ハロウィンということもあり、学生たちがコスプレを楽しんでいる)
警察のコスプレをした美琴は、バドミントンサークルの模擬店の呼び込みを手伝っている。
※1、2年がメインで販売、準備
後輩「そろそろ補充しなきゃ」
美琴「私、取ってくるよ」
後輩「ありがとうございます」
棟内を歩く美琴。
ひょこっ
突然少し先にかぼちゃの被り物に黒マントを着たジャックオーランタンのコスプレをした人が現れる。
美琴(!?)
かぼちゃが手招きする。
美琴「え、私?」
かぼちゃは頷き、再度手招きする。
美琴(なになに、怖いんだけど)
恐る恐る近づいていくと、かぼちゃは目の前に来る。
美琴(え、なに)
くいっ、顎クイをされ、かぼちゃの顔が近づく。
かぼちゃ「トリックオアトリート」
美琴(!?…あれ…この声)
がばっ、美琴がかぼちゃの頭を取る。中は修だった。
修「お菓子ちょーだいっ」
美琴「はぁ…こんなとこで何してるの」
修「ハロウィン満喫してる」
美琴「あっそ」
立ち去ろうとすると、バサっ、マントで美琴を包み込む。後ろから包む感じ。
美琴「ちょっと」
修「お菓子くれなきゃいたずらするって言ったろ?」
顔を近づけ、耳元で言う。
ドキッとする美琴。
美琴(近い…)
放送「ファイナリストの方は、控え室へ集合してください」
放送が流れる。
美琴「…呼ばれてるよ」
修は選ばれている。
修「…出るのだるくなってきたぁ。1人ぐらいいなくても大丈夫でしょ」
美琴「グランプリの最有力候補がいなきゃ、盛り上がりに欠けるでしょ。ほら、さっさと行く」
修「…」
美琴をじっと見る。
美琴「?」
修「美琴は誰に投票すんの?」
美琴「…ステージで1番輝いてる人」
少し恥ずかしそうなツン顔。
修「じゃあ…」
ぽん。すれ違いながら美琴の頭に手を置く
修「ステージから目離すなよ」
歩いて行く修のうしろ姿を見つめる。
○コンテスト会場、館内
萌「みこちゃん、こっちこっちー」
メイドのコスプレをした萌が呼ぶ。隣にはヴァンパイア姿の森下が座っている。
美琴「ごめん、遅くなって。わぁ、森下くんヴァンパイアめちゃくちゃカッコいいね!」
森下「ありがとうございます」
微笑む。
萌「森下くんもイケメンなんだから出ればよかったのにー」
森下「いえいえ、僕は目立つの苦手なんで」
司会者が進行する。
司会者「さぁ、始まりました!本日のメインイベント、ミス春並・ミスター春並コンテスト!ではさっそくファイナリストたちの入場です!」
会場拍手。ゾロゾロとファイナリストがステージ上に登場する。男女5人ずつ。最後に修。
司会者「これからファイナリストの皆さんには、1分間の自己アピールをしていただきます!」
男性が前に出る。
原「法学部1年 原 紀人です。グランプリ目指して頑張ります!そんじゃ、瓦割りやります」
割るとこ。拍手。
他の人たちも披露していく。
司会者「ミスター部門ラストは、エントリーNo.5番 薬学部2年 中峰 修くんです。では、よろしくお願いします」
マイクの前に立つ修。
修「薬剤師2年中峰です。ピアノ弾きまーす」
ステージ端にあるピアノに移動する。
美琴(え…嘘…)
演奏を始めると観覧席からは、おぉーと声。
美琴(普段の姿からは想像つかない美しさに思わず息をのんだ。なんなのこいつ…)
演奏途中、流し目で美琴を見た修。
目が合いドキッとする美琴。
美琴(会うたびに、知るたびに、胸の奥で何かがゆっくり動き出す)
○外、ラクロス部の模擬店、スムージー販売
コンテストを見終わった美琴が列の最後に並んでいる。
男子高校生「お、ミニスカポリスだ!かわいー!」
別の男子高校生「おねぇさん、一緒に写真撮ってもらってもいいっすか?」
横から話しかけられる。
美琴「え、あ…」
(写真拡散とかされても困るしなぁ)
新谷「うちのポリスは撮影禁止だから。撮ってもらうならミスコンにしとけ」
海賊風のコスプレをした新谷が美琴の肩に手を置いて言い、高校生を追っ払う。
美琴「ありがとう、助かった」
新谷「その格好ならモテるんだな」
美琴「どういう意味よ!」
新谷「あはは、冗談冗談。俺もスムージー買おーっと。そういや、見に行けてないけど結局ミスコン誰になったの?」
美琴「経済学部2年の子。新谷が推してた子は準ミス」
新谷「まじかー、惜しいなぁ。後で写真撮ってもらおっかな」
スムージーを買った2人。それぞれ違う味。歩きながら飲む姿。
新谷「うめーこれ!」
美琴「こっちも美味しいよ!一口飲む?」
新谷「えっ、あ、うん。俺のもいる?」
美琴「ありがとう」
一口飲み終えた新谷の頬が赤くなる。美琴は気付いていない。
たまたまそのやりとりを見ていた修。
修「…。」
○大学敷地内、外、夜
美琴と結菜がコスプレ姿のまま並んで歩く。結菜は魔女。
結菜「中峰くんピアノ弾いたんでしょー?見たかったわ」
流し目で目が合った回想。
美琴(あんなのずるい…)
結菜「あ、イヤホン忘れた。ごめん、急いで取ってくる」
美琴「ゆっくりでいーよ」
ベンチに座りスマホを見る。
修「おまわりさーん!」
美琴(この声…)
修がルンルンで隣に座ってくる。
どかっ
修「見てくれた?」
美琴「…グランプリおめでとう」
修「どーも。で、美琴ちゃんは誰に入れたの?」
美琴「誰でもいいでしょ。あと、ちゃん付けやめて」
修「1番輝いてたのは誰かなぁ」
美琴をニヤニヤ見る。
美琴(こいつ…)
「…ふざけてばっかだと逮捕するよ?」
手首につけている手錠を見せる。
美琴(たまにはからかっていいよね)
修がもう片方の手錠を自分の手首につけ始める
修「美琴になら…」
カチャ
美琴(え…)
修「捕まってもいいけど」
美琴をじっと見つめる。お互いアップめ、美琴頬染まる。
ドクドクドク…。繋がれた手錠と手のショット。
美琴(この激しい鼓動が何なのか、知りたいけど、知りたくない)
美琴(大学祭初日の今日は、ハロウィンということもあり、学生たちがコスプレを楽しんでいる)
警察のコスプレをした美琴は、バドミントンサークルの模擬店の呼び込みを手伝っている。
※1、2年がメインで販売、準備
後輩「そろそろ補充しなきゃ」
美琴「私、取ってくるよ」
後輩「ありがとうございます」
棟内を歩く美琴。
ひょこっ
突然少し先にかぼちゃの被り物に黒マントを着たジャックオーランタンのコスプレをした人が現れる。
美琴(!?)
かぼちゃが手招きする。
美琴「え、私?」
かぼちゃは頷き、再度手招きする。
美琴(なになに、怖いんだけど)
恐る恐る近づいていくと、かぼちゃは目の前に来る。
美琴(え、なに)
くいっ、顎クイをされ、かぼちゃの顔が近づく。
かぼちゃ「トリックオアトリート」
美琴(!?…あれ…この声)
がばっ、美琴がかぼちゃの頭を取る。中は修だった。
修「お菓子ちょーだいっ」
美琴「はぁ…こんなとこで何してるの」
修「ハロウィン満喫してる」
美琴「あっそ」
立ち去ろうとすると、バサっ、マントで美琴を包み込む。後ろから包む感じ。
美琴「ちょっと」
修「お菓子くれなきゃいたずらするって言ったろ?」
顔を近づけ、耳元で言う。
ドキッとする美琴。
美琴(近い…)
放送「ファイナリストの方は、控え室へ集合してください」
放送が流れる。
美琴「…呼ばれてるよ」
修は選ばれている。
修「…出るのだるくなってきたぁ。1人ぐらいいなくても大丈夫でしょ」
美琴「グランプリの最有力候補がいなきゃ、盛り上がりに欠けるでしょ。ほら、さっさと行く」
修「…」
美琴をじっと見る。
美琴「?」
修「美琴は誰に投票すんの?」
美琴「…ステージで1番輝いてる人」
少し恥ずかしそうなツン顔。
修「じゃあ…」
ぽん。すれ違いながら美琴の頭に手を置く
修「ステージから目離すなよ」
歩いて行く修のうしろ姿を見つめる。
○コンテスト会場、館内
萌「みこちゃん、こっちこっちー」
メイドのコスプレをした萌が呼ぶ。隣にはヴァンパイア姿の森下が座っている。
美琴「ごめん、遅くなって。わぁ、森下くんヴァンパイアめちゃくちゃカッコいいね!」
森下「ありがとうございます」
微笑む。
萌「森下くんもイケメンなんだから出ればよかったのにー」
森下「いえいえ、僕は目立つの苦手なんで」
司会者が進行する。
司会者「さぁ、始まりました!本日のメインイベント、ミス春並・ミスター春並コンテスト!ではさっそくファイナリストたちの入場です!」
会場拍手。ゾロゾロとファイナリストがステージ上に登場する。男女5人ずつ。最後に修。
司会者「これからファイナリストの皆さんには、1分間の自己アピールをしていただきます!」
男性が前に出る。
原「法学部1年 原 紀人です。グランプリ目指して頑張ります!そんじゃ、瓦割りやります」
割るとこ。拍手。
他の人たちも披露していく。
司会者「ミスター部門ラストは、エントリーNo.5番 薬学部2年 中峰 修くんです。では、よろしくお願いします」
マイクの前に立つ修。
修「薬剤師2年中峰です。ピアノ弾きまーす」
ステージ端にあるピアノに移動する。
美琴(え…嘘…)
演奏を始めると観覧席からは、おぉーと声。
美琴(普段の姿からは想像つかない美しさに思わず息をのんだ。なんなのこいつ…)
演奏途中、流し目で美琴を見た修。
目が合いドキッとする美琴。
美琴(会うたびに、知るたびに、胸の奥で何かがゆっくり動き出す)
○外、ラクロス部の模擬店、スムージー販売
コンテストを見終わった美琴が列の最後に並んでいる。
男子高校生「お、ミニスカポリスだ!かわいー!」
別の男子高校生「おねぇさん、一緒に写真撮ってもらってもいいっすか?」
横から話しかけられる。
美琴「え、あ…」
(写真拡散とかされても困るしなぁ)
新谷「うちのポリスは撮影禁止だから。撮ってもらうならミスコンにしとけ」
海賊風のコスプレをした新谷が美琴の肩に手を置いて言い、高校生を追っ払う。
美琴「ありがとう、助かった」
新谷「その格好ならモテるんだな」
美琴「どういう意味よ!」
新谷「あはは、冗談冗談。俺もスムージー買おーっと。そういや、見に行けてないけど結局ミスコン誰になったの?」
美琴「経済学部2年の子。新谷が推してた子は準ミス」
新谷「まじかー、惜しいなぁ。後で写真撮ってもらおっかな」
スムージーを買った2人。それぞれ違う味。歩きながら飲む姿。
新谷「うめーこれ!」
美琴「こっちも美味しいよ!一口飲む?」
新谷「えっ、あ、うん。俺のもいる?」
美琴「ありがとう」
一口飲み終えた新谷の頬が赤くなる。美琴は気付いていない。
たまたまそのやりとりを見ていた修。
修「…。」
○大学敷地内、外、夜
美琴と結菜がコスプレ姿のまま並んで歩く。結菜は魔女。
結菜「中峰くんピアノ弾いたんでしょー?見たかったわ」
流し目で目が合った回想。
美琴(あんなのずるい…)
結菜「あ、イヤホン忘れた。ごめん、急いで取ってくる」
美琴「ゆっくりでいーよ」
ベンチに座りスマホを見る。
修「おまわりさーん!」
美琴(この声…)
修がルンルンで隣に座ってくる。
どかっ
修「見てくれた?」
美琴「…グランプリおめでとう」
修「どーも。で、美琴ちゃんは誰に入れたの?」
美琴「誰でもいいでしょ。あと、ちゃん付けやめて」
修「1番輝いてたのは誰かなぁ」
美琴をニヤニヤ見る。
美琴(こいつ…)
「…ふざけてばっかだと逮捕するよ?」
手首につけている手錠を見せる。
美琴(たまにはからかっていいよね)
修がもう片方の手錠を自分の手首につけ始める
修「美琴になら…」
カチャ
美琴(え…)
修「捕まってもいいけど」
美琴をじっと見つめる。お互いアップめ、美琴頬染まる。
ドクドクドク…。繋がれた手錠と手のショット。
美琴(この激しい鼓動が何なのか、知りたいけど、知りたくない)



