「雪菜、明日の夜、出かけないか。」

冬弥が仕事を終えた後、部屋にやってきて言う。

「どこに行くんですか??
ていうか私、外に出ていいんですか?」

雪菜が不思議そうに話す。


「あーいいよ。若に許可とったし。
明日は20時半頃に出かけたい。夜の片付け早めに終わらせろよ。」

「はい。分かりました。」


「あー、じゃあおやすみ。今日も無理して勉強すんなよ。」

冬弥はそう言って、雪菜の部屋の襖を閉めた。


明日どこに行くんだろう?
閉じられた襖を見つめながら思う。

冬弥さんとお出かけなんて嬉しい!!
楽しみーー!

そもそも外に出ることも久しぶりだ。

ワクワクする気持ちが高まってその日はあまり寝られなかった。