君の未来に、ぼくがいたこと。

夕暮れの教室、結月は一人窓際に座り、手のひらでそっと目を拭った。

「やっぱり……お兄ちゃんのこと、思い出しちゃうな。」

胸に込み上げる切なさに、涙が止まらない。
彼女は陽翔に話そうか迷ったが、言葉が喉の奥で詰まる。

その時、陽翔が静かに近づいてきた。

「結月、大丈夫?」

結月はふと彼の顔を見る。
陽翔の表情には何か隠された秘密があるように感じられ、彼の病気を知っているのではと疑いが心をよぎる。

「陽翔……最近、何か変わったよね? 無理してない?」

言葉に出せない思いを感じ取り、陽翔は優しく微笑んで答えた。

「心配かけてごめん。でも、俺は大丈夫だよ。結月がいるから、強くなれるんだ。」

その言葉に、結月の胸は少しだけ軽くなった。二人の距離が少しずつ縮まり、互いの想いが静かに交わっていくのを感じていた。