君の未来に、ぼくがいたこと。

劇場は満席で、上映開始の灯りが消えた。
スクリーンに映し出される映像に、観客はじっと見入っていた。

映像の中で、陽翔の声が優しく響く。

「夢を諦めないで。君の未来は、きっと輝いている。」

涙をぬぐう人々の姿があちこちに見られた。



映像が終わり、静寂の後に大きな拍手が沸き起こる。

エンドロールが流れ、そこには輝く文字で「陽翔」の名前が映し出された。



劇場の外、結月は凛空の腕の中で涙を流した。
「陽翔……やっと、夢が届いたね。」

凛空も涙ぐみながら答えた。
「うん。彼の想いが、確かに届いた。」

二人はしばらく抱き合い、静かにその瞬間を噛み締めた。