君の未来に、ぼくがいたこと。

会場の照明が落ち、スクリーンに映像が映し出される。
結月は手をぎゅっと握りしめ、凛空も少し緊張した面持ちで見つめていた。

「始まったね…」
結月が小さく呟く。



映像の中で陽翔の声が流れ始める。

『僕の夢は、みんなの夢でもあります。どんなに辛くても、諦めないでほしい。ありがとう。』

観客の中から、すすり泣く声が聞こえてくる。
結月の目にも涙があふれた。

「陽翔……」
彼女は胸が熱くなるのを感じた。



凛空も目を潤ませながら呟く。
「陽翔、俺たちが叶えたぞ。」

映像が終わると、会場はしばらく静まり返った後、大きな拍手と歓声に包まれた。



結月が凛空の手を握り返す。
「これが、陽翔の最後の願い。私たちが叶えたんだね。」

凛空も笑顔で頷いた。
「ああ、これからもずっと、彼と一緒だ。」