君の未来に、ぼくがいたこと。

陽翔が逝ってから数ヶ月。
結月は毎日を虚ろなまま過ごしていた。

「なんで……なんでこんなに寂しいんだろう……」
結月はぽつりと呟き、部屋の窓から外を見つめる。



凛空が声をかける。
「結月、俺も辛いけど、そろそろ前を向かないと……」

結月は首を振り、壁のように心を閉ざす。
「陽翔がいない世界なんて、考えられない……」



ある日、凛空は決心して、陽翔が最後に書いた脚本を持ってきた。
「これ……もう一度、読んでみよう。陽翔の夢だ。」

結月は涙をこらえながらページをめくる。
「陽翔の声が聞こえてくるみたい……」



二人は少しずつ、陽翔と過ごした日々、夢を思い出し始める。
結月が小さく笑みを浮かべた。
「陽翔のためにも、もう一度立ち上がろう。彼の夢を叶えよう。」

凛空も微笑んだ。
「ああ、一緒にやろう。」