君の未来に、ぼくがいたこと。

陽翔が目を開けると、見慣れた教室の景色が広がっていた。
時計は、死の3日前の午後を指している。

(また戻ってきたんだ。今度こそ、伝えるんだ。)

胸が高鳴り、手が少し震える。
陽翔は深呼吸をして、決意を固めた。



放課後、陽翔は結月を呼び出した。
廊下の隅で、陽翔は緊張した声で言った。

「結月、ちょっと話せる?」

結月は驚いた表情を浮かべたが、微笑んで頷いた。
「うん、いいよ。」



二人きりになれる屋上へ向かう道すがら、陽翔は言葉を探していた。

(どうやって伝えればいいんだろう……でも、もう迷わない。)

結月が優しく問いかける。

「陽翔、何かあった? いつもより緊張してるみたいだけど。」

陽翔は笑顔を作り、答えた。

「実は……ずっと言いたかったことがあるんだ。」

結月の瞳がじっと陽翔を見つめる。

「……うん、聞かせて。」



屋上にたどり着くと、夕焼けが空を染めていた。
二人だけの静かな時間が流れる。

陽翔は深く息を吸い込み、結月の手をそっと握った。

「結月、僕は……君のことが好きだ。ずっと、ずっと。」

結月の目に涙がにじむ。
「陽翔……私も、ずっと同じ気持ちだった。」