君の未来に、ぼくがいたこと。

陽翔が目を開けると、死の3日前の朝だった。
教室の窓から差し込む光がやわらかく、まるで新しい始まりを告げているようだった。

(今度こそ、伝えよう。結月に、僕の気持ちを。)

胸の奥で何度も何度も繰り返す言葉。けれど、心臓は激しく鼓動して、緊張が全身を包む。



放課後の屋上。陽翔は結月を呼び出した。
風が頬を撫で、二人の間に静かな時間が流れる。

「結月……話があるんだ。」

結月は驚いたように見つめる。
「陽翔、どうしたの?」

陽翔は深呼吸をして、言葉を紡いだ。

「ずっと伝えたかったことがある。…君のことが、好きだ。」

その一言が、空気を震わせた。

結月の瞳が大きく見開かれる。
「陽翔……」



緊張と期待が入り混じるなか、結月は小さく微笑み返した。

「私も……ずっと同じ気持ちだったよ。」

陽翔の胸の奥に、温かい光が灯る。
まだ未来はわからないけれど、確かに二人の心は重なった。