君の未来に、ぼくがいたこと。

夕暮れの教室で、陽翔は無理を押して笑顔を作りながらも、胸の奥がひどく痛んでいた。撮影の準備を続けていたが、急にめまいが襲い、手すりにしがみつく。

「陽翔、大丈夫?」凛空が慌てて駆け寄り、真剣な表情で見つめる。

陽翔は顔を青ざめさせながらも、かすれた声で答えた。
「うん…大丈夫だよ、ちょっと疲れただけ…」

しかし、凛空の目は嘘を見抜いていた。
「無理するなって言ったのに…本当に大丈夫なの?」凛空の声には心配と戸惑いが混ざっていた。

そこへ結月も来て、陽翔の様子に気づく。
「陽翔、最近ずっと顔色悪いよ。ちゃんと休んでる?」不安げに問いかける。

陽翔は小さく頷き、二人の温かい視線に励まされながらも、胸の痛みを隠しきれなかった。

「みんなに迷惑かけたくないから、絶対無理はしない。約束するよ。」

凛空と結月は互いに目を合わせ、陽翔の言葉を信じることにした。
「これからはみんなで体調管理もちゃんとしようね。」

三人は小さな手を重ね、友情と信頼の絆をさらに深める。
不安の中にある温かさが、彼らの未来を少しだけ明るく照らした。