本当は今日はウィリアム様と私、2人でここへ外出する予定だった。
この目立ちすぎるメンバーでのものではなかった。
だが、急遽この4人で出かけることが決まってしまったのだ。
それは遡ること数時間前のこと。
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朝、レイラ様の部屋で、ウィリアム様と出かける為にせっせと準備をしていると、もうすでに出かける準備のできていたセオドアがレイラ様の部屋へと乱入してきた。
「お前の服は基本僕が選んでいるだろ?何勝手に選んでいるんだよ?」
とんでもなく不機嫌な顔でこちらを睨むセオドアに怪訝な顔をする。
いつも何かと文句や小言を言われる私だが、自主的に動いてもこんなことを言われるなんて。
「いや、服くらい自分で選べるし。それに全部セオドアが選ぶのって地味に大変じゃん。だから…」
「うるさい」
ちょっと反論しようものならこれだ。
私の主張をバッサリと切り捨てたセオドアは、さっさとクローゼット部屋へ行くと、数分もしないうちに一枚のワンピースを持ってきた。
「これに着替えろ」
「…えぇ。もう今着ているやつでアクセサリーとか考えているんだけど」
「これに着替えろ」
「…はい」
セオドアに圧をかけられて、仕方なくセオドアが持ってきたワンピースを受け取る。
それからセオドアは周りのメイドたちに声をかけ、私の全身のコーディネートを一から考え始めたのだった。



