「不老不死?」


「うん、不老不死」


「それって、まあつまり、老けなくて死なないってことだよね」


「そうだね」


 うーん、とわたしは考え込む。どうして虹羽ちゃんはこんなことを聞いてくるのだろう?


 小さくうなりながら虹羽ちゃんへの返事の最適解を探していると、虹羽ちゃんは言った。


「わたしさ、実は、不老不死なんだよね」


 ・・・・・・。


「え、ごめん、もっかい言ってもらってもいい?」


「わたし、不老不死なの」