虹羽ちゃんと出会ったのは、二年とちょっと前の、わたしが高校一年生だったときの春。
入学式の日、わたしはスマホをどこかで落してしまった。
どうしよう、どうしよう・・・・・・。私は交通系カードもスマホに入れているから、スマホがないと駅から出られない。というかそれ以外もいろいろと困る。
わたしが不安な気持ちで胸がおしつぶされそうだったとき。誰かが、ぽん、とわたしの肩を叩いた。
「これ、落としましたか」
え・・・・・・。
振り返ると、腰くらいまであるロングヘアを揺らしながら息を軽く切らす女の子がいた。頬は少しあかくなっていて、きっと走って追いかけてきてくれたのだろうと分かる。
入学式の日、わたしはスマホをどこかで落してしまった。
どうしよう、どうしよう・・・・・・。私は交通系カードもスマホに入れているから、スマホがないと駅から出られない。というかそれ以外もいろいろと困る。
わたしが不安な気持ちで胸がおしつぶされそうだったとき。誰かが、ぽん、とわたしの肩を叩いた。
「これ、落としましたか」
え・・・・・・。
振り返ると、腰くらいまであるロングヘアを揺らしながら息を軽く切らす女の子がいた。頬は少しあかくなっていて、きっと走って追いかけてきてくれたのだろうと分かる。

