かつての光について

虹羽ちゃんの顔が引きつる。


くちの中が苦くて、わたしは咳き込んだ。


「ねえ、虹羽ちゃん。わたしは、虹羽ちゃんを殺すなんて出来ない。でもその代わりに、虹羽ちゃんの痛みによりそうことが出来る」


虹羽ちゃんの顔がだんだんと歪んでいく。


じきに虹羽ちゃんは両手で手のひらを押さえながら、わっと泣き出した。


「浅井さん、バカすぎるよ・・・・・・ほんとに、バカ」


「うん、わたしバカだからさあ・・・・・・自分の人生捧げてでも、推しの幸せを願っちゃうんだよ」


わたしは虹羽ちゃんをだきしめる。


虹羽ちゃんもわたしを抱き締め返した。


ーーーねえ、虹羽ちゃん。


これからは、虹羽ちゃんは、一人じゃないよ。


わたしは一生を、いや、永遠の時間をかけて、この人を幸せにするんだ。


そう、強く誓った。