かつての光について

一時間ほど経った頃。


虹羽ちゃんは、両手いっぱいに試験管を抱きかかえて部屋に帰ってきた。


「これで完成品は全部なはず。飲めば、浅井さんはわたしを救ってくれるんだよね」


わたしはうなずく。


「虹羽ちゃんみたいな被害者をうみださないために、負の連鎖はここで止めよう」


我ながら口が達者。


虹羽ちゃんが布団のうえに試験管を置き、そのうちの一本を手に取る。


きゅぽん、と虹羽ちゃんがコルクの蓋をはずした。


そのときだった。


ーーーぐいっ。


「え」


ーーーごくん。


試験管の中の緑色の液体を、『わたし』は飲み込んだ。


「なに・・・・・・してるの・・・・・・」