かつての光について

わたしがその表情に見惚れていると、


「えいっ」


「きゃっ」


虹羽ちゃんが私に海水をかけた。


わたしもなんだかムキになってしまって、虹羽ちゃんに海水をかけ返す。


すごく短い時間だったかもしれないし、あるいはすごく長い時間だったかもしれない。


わたしたちは、しばらくの間、水をかけあい、はしゃいでいた。


まるで、殺し殺される契約をしたことなんて忘れているかのようにーーー。