かつての光について

虹羽ちゃんがふわりと笑う。


ううう、かわいい。今日も推せるな・・・・・・。


「せっかくだから、教室まで一緒に行かない?」


虹羽ちゃんのありがたい提案に、わたしはうんうんとうなずく。


虹羽ちゃんと朝から会えたし、一緒に登校できるみたいだし、今日は良い日かもっ。


数歩前を行く虹羽ちゃんを、わたしはスキップで追いかけた。


***


わたしと虹羽ちゃんは、通学路をゆっくりと進んでいく。


田舎の夏は暑い。夏って言っても、まだ六月の暮れだけれど、もう夏と言っていいくらいの暑さだ。


どこか遠くからミンミンゼミの鳴き声が聞こえる。


わたしはポケットから取り出したハンカチで額の汗をぬぐいながら、虹羽ちゃんに「暑くない?」と聞いた。


「暑いよぉ。地球温暖化を身にしみて感じちゃうなぁ」


虹羽ちゃんがその白い手のひらでぱたぱたと顔を仰ぐ。