<2年後(姉妹:高校3年生)>

千映実(ちえみ)
『同じクラスのアカリちゃん、名門大学A判定よ?』

優羽葉(ゆうは)
『…。』

千映実(ちえみ)
『幼馴染のサヤちゃん、大企業Z社から内定出たんですって。』

優羽葉(ゆうは)
『…。』

千映実(ちえみ)
『近所のアオイちゃん、お見合いするそうよ。』
『お相手は財界の大物のご子息ですって!』

優羽葉(ゆうは)
『…。』

千映実(ちえみ)
優羽葉(ゆうは)?いい相手いないの?早く孫の顔が見たいわ。』

優羽葉(ゆうは)
『私…。』

千映実(ちえみ)
『お金はいくらでも出すから、好きな進路を選んで?』

優羽葉(ゆうは)
『あの…私…。』

千映実(ちえみ)
『その前に今日の課題終わらせなくちゃね。』
『受験が近いんだから気を抜かないように。』

優羽葉(ゆうは)
『お母さん…私…!』

千映実(ちえみ)
『どうしたの?何か不満?』
優羽葉(ゆうは)の将来のためを思って言ってるのよ?』

優羽葉(ゆうは)
『はい…。』