<半年後(姉妹:高校1年生)>

凜生葉(りいは)
「お母さんは相変わらず?」

優羽葉(ゆうは)
『うん…”学校行きなさい”ばっかり。』

凜生葉(りいは)
「…ごめんね優羽葉(ゆうは)、そばにいてあげられなくて。」

優羽葉(ゆうは)
『ううん!お姉ちゃんが心配してくれて感謝してるよ!』

凜生葉(りいは)
「そりゃ心配するよ、妹だもん。」

優羽葉(ゆうは)
『私…本当は学校行きたい。』
『お母さんの期待に応えたいし、親友にも逢いたい。』

凜生葉(りいは)
優羽葉(ゆうは)の本音、お母さんは知らないよね…。」

優羽葉(ゆうは)
『うん…知らないし、知ろうともしない。』
『仕方ないの…お母さんは”イイコの私”が好きだから…。』



ぱた、ぱた、



優羽葉(ゆうは)
『お母さんが来た!通話切るね。』

凜生葉(りいは)
「うん、おやすみ…。」