片翼の人形が救われた日

<数時間後、優羽葉(ゆうは)の墓前>

千映実(ちえみ)
『あら?お花とお供え物が…。』
『誰かお墓参りに来たの?』

周りを見渡しても、誰もいない。

千映実(ちえみ)
『このお供え物のお菓子は、確かR市の名物。』
『まさか、先に来てたのは…凜生葉(りいは)?』

6年前、娘を2人とも失った傷が疼く。
それでも私にできる償いは1つだけ。

千映実(ちえみ)
凜生葉(りいは)…生きてるよね?』

もう声を聞くことも、
顔を見ることもできない、

憎くて、憎くて、憎くて…愛しい娘。

千映実
『ごめんね…ごめんね…凜生葉(りいは)…どうか幸せに…。』



優羽葉(ゆうは)の分まで…ね…?』



ーーーーーENDーーーーー