凜生葉(りいは)
「うん…お母さんに…もっと深い絶望を与えてやりたかった…。」
優羽葉(ゆうは)を壊して、私たちを罵った恨み…。」

優羽葉(ゆうは)
『違うよ?本当の復讐は”お姉ちゃんが幸せに生きること”だよ。』

凜生葉(りいは)
「そんな…私だけのうのうと生きるなんて…。」
優羽葉(ゆうは)に申し訳ないよ。」

優羽葉(ゆうは)
『お姉ちゃん、生きて証明してよ。』
『お母さんの子育ては失敗だって。』

凜生葉(りいは)
「証明って…どうやって?」

優羽葉(ゆうは)
『お母さんは私たちを”できそこない”に育てたはずだよ。』

凜生葉(りいは)
「そうね…何度も”できそこない”って言われたね…。」

優羽葉(ゆうは)
『そのできそこないが幸せになっちゃったら?』

凜生葉(りいは)
「あ…。」

優羽葉(ゆうは)
『ね?お母さんの子育ては失敗ってことになるでしょ?』

凜生葉(りいは)
「そうなる…のかな…。」

優羽葉(ゆうは)
『私、お姉ちゃんと一緒に生きて幸せだったよ。』
『だから私に囚われないでほしい。』

『前に進んでほしいの。』
『お姉ちゃんを想ってくれる人と一緒に。』
『それがお母さんへの最大の復讐なんだから!』

凜生葉(りいは)
「うん…。」