凜生葉(りいは)
「ゲホッ!!なにこれ?!…甘い…?!」



薬とは思えない甘味に面食らう。

ギィィ

むせ返る私の背後で、部屋のドアが開く音がする。



優羽葉(ゆうは)
『…お姉ちゃん、おいしい?ラムネ。』

凜生葉(りいは)
優羽葉(ゆうは)?出かけたんじゃ…?」

優羽葉(ゆうは)
『戻ってきちゃった。』
『お姉ちゃんの様子がおかしかったから。』

凜生葉(りいは)
「これ…ラムネ?まさか優羽葉(ゆうは)が中身をすり替えたの…?」

優羽葉(ゆうは)
『うん、昨夜お姉ちゃんが寝た後に。』

凜生葉(りいは)
「…どうしてわかったの?」

優羽葉(ゆうは)
『虫の知らせだよ、姉妹だもん。』

凜生葉(りいは)
「…。」

優羽葉(ゆうは)
『お姉ちゃん…5年前に言ってたよね?』
『お母さんに復讐してやるって。』