優羽葉(ゆうは)
『私、昨日言ったよ?妹は姉の幸せを願うのです、って。』

凜生葉(りいは)
「私は優羽葉(ゆうは)を守れなかったから…。」
「私だけ幸せになるなんてできない。」

優羽葉(ゆうは)
『やっぱり1人で背負い込んでる!』
『私はそんなこと望んでないから!』

凜生葉(りいは)
「え…?!」

優羽葉(ゆうは)
『私を想ってくれるのは嬉しいよ。』
『けどお姉ちゃんが幸せを逃したら悲しいよ…。』
『私はお姉ちゃんに前を向いてほしい。』



『生きて、ほしいんだ。』



優羽葉(ゆうは)は本当に優しいね。

なのに、ごめんね。
私はこれから優羽葉(ゆうは)を裏切ってしまう。

私、どうしても成し遂げたい「復讐」があるの。

不毛だとわかっているのに、
私の憎しみは止まることを許してくれない。

そして「復讐」を果たしたら
どうしても行きたい場所があるの。

いつかの優羽葉(ゆうは)が行きたがっていた
「翼がなくても飛べる世界」よ。