<翌朝>

凜生葉(りいは)
「仕事行ってくるね。」

優羽葉(ゆうは)
『いってらっしゃい!』

凜生葉(りいは)
優羽葉(ゆうは)は観光?」

優羽葉(ゆうは)
『うん、見たいとこリストアップしてあるの!』

凜生葉(りいは)
「これ合鍵ね、楽しんできて。」

優羽葉(ゆうは)
『ありがと…ねぇ、お姉ちゃん?』

凜生葉(りいは)
「なに?」

優羽葉(ゆうは)
『なんでもない!無理しないでね!』

凜生葉(りいは)
「…?う、うん…ありがと。」



凜生葉(りいは)の職場>

純世(あやせ)
『先輩、資料のチェックお願いします!』

凜生葉(りいは)
「ありがと、見ておくね。」

純世(あやせ)
『昨日いいことあったんですか?』

凜生葉(りいは)
「まぁね、どうしてわかったの?」

純世(あやせ)
『表情が明るくなりましたよ。』
『最近ずっと辛そうにしてましたから。』

凜生葉(りいは)
「そんなに顔に出てた?」

純世(あやせ)
『出てました。』

凜生葉(りいは)
「よく見てるね…。」

純世(あやせ)
『尊敬する先輩ですから。』
『妹さんのこと…吹っ切れたんですか?』

凜生葉(りいは)
「そうかもね…5年も経ったし。」

純世(あやせ)
『早いですね…。』

凜生葉(りいは)
「うん…。」