<5年後、R市(姉妹:24歳)>

凜生葉(りいは)
「よし!今日も定時退社!」

私は香坂 凜生葉(こうさか りいは)
ワケあって実家から遠くの大学に進み、
そのままこっちで就職して3年目。

営業スマイルは苦手だけど、
管理部にいるおかげでなんとかやっている。

凜生葉(りいは)
「今日は通販で買った荷物が届くんだった。」
「早く帰って…。」

ピコン

駆け出した私のスマホに1通のメッセージ。

凜生葉(りいは)
優羽葉(ゆうは)から?いまR駅ですって?!」

R駅は私が住む街の玄関口。
私は慌てて通話に切り替えた。

優羽葉(ゆうは)
『お姉ちゃん久しぶり!いきなりごめんね。』

凜生葉(りいは)
「ほんとに来たの?!待ってて、いま行く!」

私は急いでR駅へ向かった。