「はい。うちにはお互いに“たった1人”って言える存在がいなくて」 「それで俺にも、そんな存在がいない」 そこまで言われて、初めて気づいた俺たちの共通点。 だから俺は、こんなにも芽蕗ちゃんに親近感を抱いていたのか。 今まで、世界で自分だけの役割はないと思い込んできた。 でも、次にペアを作れと言われたら。 その時、俺が芽蕗ちゃんを選んだら。彼女はどんな表情をするのだろうか。