いつか「ほんと」になれたら

「あと、これ毛布です」
「え?」
「そんな薄着で外にいると、冷えますよ」
「ありがとう」


 あっさりと咲凜の話はそこで終わりになる。

 まぁ、いっか。
 笑顔でお礼を言うと、芽蕗ちゃんも笑い返してくれた。
 
 それから2人で星を眺めながら、たわいもない話をする。
 エリックや咲凜といる時と似たような、居心地の良さを感じた。


 しばらくそうしていると、ふいに芽蕗ちゃんの声色が暗いものになった。 

 珍しい。


 普段明るい芽蕗ちゃんのこんな声、聞いたことがない。