いつか「ほんと」になれたら


 パーティの終わる頃に、エリックが声をかけてくれるだろう。そう思っていたが、聞こえてきたのは、芽蕗ちゃんの声だった。

 芽蕗ちゃんはてっきり、咲凜や艾葉ちゃんと一緒にいるかと思っていたのに。

 
 どうして、ここに?

   
「……芽蕗ちゃん?」
「はい。芽蕗ちゃんですよー」


 芽蕗ちゃんはいつも通りの気楽そうな態度で、俺の隣に腰掛けた。
 どうやら、長居するつもりらしい。

 ちょうど知ってる星座は数え終わった頃で暇し始めた頃だったし、話し相手が来てくれたことはありがたい。



 ……けど、

 
「咲凜と話してなくていいの?」
「はい」