エリックと2人でクラッカーを構える。
「咲凜、お誕生日おめでとう!」
「わぁ…。みんなありがとう!!」
本当なら、この誕生日パーティは家族(エリックもカウントする)だけで開く予定だった。
例年はそうだったから。
でも、この話を芽蕗ちゃんとの近況報告でこぼしてしまったところ、自分たちも参加するからと説得されてしまったのだ。
芽蕗ちゃんたちには、咲凜と喧嘩していた際にもお世話になったから、俺も断れなかったし、寧ろ咲凜は大喜びだった。
まぁ、咲凜のもう1人の親友である艾葉ちゃんや、その親の純恋さん辺りとは面識がなかったから、俺はベランダで星を眺めているんだけど。
知り合い同士でしか分からない会話もあって、気まずかったっていうのが理由だ。
咲凜には久しぶりに大人数で集まって疲れたからと言って出てきた。
たぶん、俺や咲凜の数倍勘の鋭いエリックには、本当の理由も見破られていると思う。
「燐人先輩、こんばんは」



