だって、咲凜にはエリックがいる。父さんには母さんがいる。 俺の大切な人たちにはいつだって、他にたった1人の大切な人がいた。 2人1組になれと言われた時、俺を選んでくれる人なんているのだろうか。 その答えは今でも見つけられていない。 だけど、このままでいい。 「燐人、準備はいい?」 「バッチリだよ」 俺には、沢山の居場所があることにようやく気づけたから。