いつか「ほんと」になれたら


「たまーに、これで死んじゃうキャラとかいるからね? …エリックは死なないよね?」


 不安そうに尋ねてくる咲凜の手を取って、とびきりの笑顔を向けた。

 
「当たり前だよ。僕はいつか、咲凜の旦那さんにもなる予定だから」 


 夢の中まで押しかけたり、現実世界まで飛んでみたり。
 僕が持つ全ての魔法を、咲凜に捧げてきたつもりだった。

 でも、僕の言葉に口元を緩めた咲凜を見て思う。


 本当の魔法使いは、もしかしたら咲凜だったのかもしれない、と。