いつか「ほんと」になれたら


 ……いや、絶対嘘でしょ。本当は、燐人の知らない話が沢山あったことで、その場に居にくくなったからだよね?
 

「お兄ちゃん、追いかけた方がいいかな…」
「燐人くんなら、さっき芽蕗が追いかけてたけど」
「よかったぁ……」


 芽蕗さんは燐人のことを相当気にしていたみたいだから、その場にいた全員で安堵する。
 正直に言うと、僕や咲凜よりも芽蕗さんの方が、燐人と接するのに長けていると思う。

 
「そういえば、お兄さんと仲直りできたのね」
「はい! エリックもついていてくれたので」