いつか「ほんと」になれたら


「それじゃ、俺はパンケーキ作ってこよっと」
「やったー!」
「お願いします」


 幼い頃と変わらない、無邪気な笑顔で燐人を送り出してからも、咲凜はその方向を見つめたままだ。

 また燐人のことばっかり。もう燐人の問題も解決したのに。
 

 咲凜の幸せが、僕の幸せ。
 おまじないと化してしまった、その言葉を心の中で言い聞かせても嫉妬心は収まらない。

 たまには、いいかな。