いつか「ほんと」になれたら

「どういたしまして」


 エリックと話している時間は、夢で会っていたときと変わらず、わたしの大事な時間だ。
 今こうやって、同じ世界にいて触れられることは、ものすごい奇跡なんだろうなと思う。

 この幸せをわたしにくれるエリックには、本当に感謝しかない。
 

「僕に心をくれて、人間にしてくれて。咲凜の恋人にしてくれて、嬉しかったよ」
「もう、なんか、お別れみたいだよ」


 エリックからのとびっきりの感謝の言葉をもらいながら、つい余計なツッコミをしてしまった。だって、不安になっちゃったんだもん。