いつか「ほんと」になれたら

「それじゃ、俺はパンケーキ作ってこよっと」
「やったー!」
「お願いします」  
 

 どこか楽しそうなお兄ちゃんの背中は、張り詰めていたものも抜けたみたいだ。
 わたしの知らない場所でも、きっと何かしら抱え込んでいたんだろう。

 努力家なお兄ちゃんが、これからは気楽にいられたらいいな。
 

 そんなことを考えていたら、ふいに頬に柔らかいものが触れる。
 えっと……これは、エリックにキスされた?