「これから、当たり前が全部戻ってくるんだよね」
「そうだね。デートとかもしてみたいな」
「わたしも…!」
わたしがさっき思い浮かべていた理想と、お揃いのエリックの言葉に胸が弾む。エリックも、やってみたいって思っててくれたんだ…。
どうしようもなく嬉しくて、そのままぎゅっと抱きつく。
笑いながら抱きしめ返してくれたエリックを見て、燐人くんが気まずそうに声をかけてくる。
「……盛り上がってるところ申し訳ないんだけどさ」
つい、エリックと2人の世界に入ってしまっていた。純恋さんたちのときとは違って、この場にはわたしたち2人と、燐人くんしかいなかったから、とてつもなく気まずかっただろう。
本当にごめん。



